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難しい言葉の学び方
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今回のコラムは、難しい言葉の学び方についてです。
新年度が始まり、学年が上がると、教科書で目にする言葉が難しくなります。
どのように難しい言葉に対応すればいいのか。
このコラムには、その答えとなるエッセンスが込められています。

新年度の悲劇

 今回もコラムを読んでいただきありがとうございます。
 4月は新年度が始まるスタートの時期です。
 学生は、新しい環境に身を置き、新しい人たちと出逢えるので、きっとワクワクすることでしょう。
 一方、学年が上がることで、悲観的になる学生もいます。その一因としては、教科書に出てくる言葉が難しいことが挙げられます。
 言葉を難しく感じる要因は、二つです。
 一つは、単純に知らないから。もう一つは、頭の中で具体的にイメージ出来ないからです。
 それではどうしたら、難しい言葉を知り、具体的にイメージ出来るようになれるのか。それぞれの要因の対処法をご紹介します。

新年度の悲劇の対処法①

 まず、知らない言葉が出てきたらどうすればいいのか。
 その時は、分かる言葉や漢字、文脈から知らない言葉の意味を推測します。
 例えば、教科書に知らない熟語が出てきた場合、すぐにその熟語を調べようとしてはいけません。なぜならすぐ調べてしまうと、分かったつもりになってしまい、数日後には忘れてしまうからです。すぐ調べる行為は頭を使っていないため、長期記憶として頭にその言葉が残らないのです。
 それに対して、既知の単漢字や文脈から未知の熟語を考えることで、その熟語の意味をある程度推測することができ、推測した意味と本来の意味を擦り合わせることで、長期記憶として頭に残ります。このような頭の使い方を積み重ねることにより、類推力と読解力が向上します。

新年度の悲劇への対処法②

 次に、頭の中で具体的にイメージ出来ない場合はどうすればいいのか。
 その際は、その言葉の具体例を数個挙げ、それらの共通点を考えればいいです。
 例えば、初めて猛禽類という言葉を理科の授業で学んだら、まず猛禽類の具体例を何個か可能な限り自分で、単漢字の意味を思い浮かべながら挙げます。その後調べてみると、ワシとタカが猛禽類の具体例だと分かります。
 次に、ワシとタカの共通点を自分で考えます。両者の写真を見ると、どちらも鋭いくちばしと爪を持っていて、なんだか鳥の中でも強そうだと感じますね。
 したがって猛禽類とは、勇ましくて強そうな鳥だと具体的にイメージすることが出来たかと思われます。
 このように頭を使うことで、言葉を具体と抽象で考えるクセが身に付き、思考の価値も上がります。

3つの力の向上!

 以上、難しい言葉の学び方をご紹介しました。
 学年が上がるにつれ、目にする言葉が徐々に抽象的になります。
 抽象的な言葉に出逢ったら、すぐに検索せずに、既知の言葉から意味を考えたり、具体化したりすることを推奨します。そうすることで、類推力や読解力、論理力が効果的に磨かれるでしょう。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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