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「3つの論理的関係」を駆使した勉強法 英語編 
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今回のコラムは、当塾で学習する「3つの論理的関係」をどのように英語学習に活かすことができるのかについてです。小学校から英語を学ばれるお子さんだけでなく、英語に関心のある保護者様にも役立つ内容となっております。ぜひご一読ください!

「3つの論理的関係」について

まず、「3つの論理的関係」について、国語の論説文を例に説明します。「3つの論理的関係」とは、「イコール関係」・「対立関係」・「因果関係」の3つの関係を表しています。最初に、「イコール関係」とは、同じ内容を表現している関係です。例えば文章において、筆者の主張と具体例には「イコール関係」が成り立ちます。筆者は、自分の主張を不特定多数の読者に納得させるために、自身の主張をサポートする具体例を書きます。次に、「対立関係」について。これは2つの物事の内容の比較や反対を示す関係です。例えば、筆者は自らの主張を強調させるために、自説と反対の常識的な意見を書いて、両説を比較させます。最後に、「因果関係」とは原因と結果の関係です。筆者は自分の主張を世間一般の人に理解させるために、理由を記述します。ここでは主張が結果に、理由が原因に当たります。以上、「3つの論理的関係」についての概説でした。

英単語学習への活かし方

では、具体的に「3つの論理的関係」をどのように英語学習に応用すればよいのでしょうか。このコラムでは、英単語と英語の長文読解への活かし方を述べたいと思います。
 初めに、英単語についてです。英語を勉強する際に、英単語の暗記は必須ですよね。きっと学校では、音読をしながら英単語を繰り返し書きなさいと言われているかと思われます。確かに音読や書くことは大事です。しかしそれだけをやっても、なかなか多くの英単語を覚えることは出来ないでしょう。そこで、「対立関係」が英単語の暗記に役立ちます。対立関係となる2つの英単語をセットとして覚えていくのです。例えば、”easy (簡単な)”と”difficult (難しい)”を一組として音読しながら、「easy<->difficult」と書けば良いのです。(当塾では、対立関係を「<->」という記号で表しています。)それぞれ別々に覚えるよりも、反対語のセットとして覚えたほうが記憶に残りやすいです。そのため、反対語リストをノートに作成して、英単語を整理しながら暗記することをオススメします。また、英単語は同意語が多数あるため、「イコール関係」を利用して、同意語リストをノートに作成するのも良いでしょう。英作文の時に威力を発揮しますよ。

英語長文読解への活かし方

そして次は、英語の長文読解です。英語長文の一般的な特徴として、まず文章の序盤に筆者の主張が書かれています。その主張の文の直後に、”because”などの接続語を使用して理由が述べられます。ここでは、「因果関係」が使われていますね。次に主張の理由を述べた後で、副詞の”for example”を使って、その主張を補強する具体例が記されています。ここでは「イコール関係」ですね。また難しい英語長文では、主張と反対の意見が、譲歩として記述されています。ここでは、「対立関係」が成り立っていますね。具体的には、”It is true that ~,but ~”のように、逆接の接続語である”but”の前に反対意見が述べられ、その後に筆者の主張が書かれます。このように、国語の論説文と同じように、英語の文章にも「3つの論理的関係」が活用されています。英語長文を読解する際は、常に「3つの論理的関係」を意識し、文章の内容を理解するよう努めていただけたらと思います。

言語学習には「論理」を!

以上のように、英単語の暗記と英語長文読解に「3つの論理的関係」が活かされることをお分かり頂けたと思います。英語も国語と同様に言語であるため、論理を駆使した勉強法が有効であることは間違えありませんね。ぜひお子さんに「3つの論理的関係」を駆使した勉強法をお伝えください。きっと英語のみならず他の教科にも良い効果が期待できることでしょう。その論理的関係を習得させるメソッドは、「出口式みらい学習教室・出口式論理アカデミー」にございます。入塾ご希望の方は、ぜひ当塾の説明会にお申込みいただければ幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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