コラム

ネコにはどんな特徴があるでしょうか?

「ネコ」っていったい何ですか?と聞かれたら、みなさんは何と答えますか?
仮に「ネコ」を知らない人がいたとして、あなたはネコをどうやって伝えるでしょうか。相手が知らないことを伝えるということの大切さ、この問題には、唯一絶対の正解はあるでしょうか。

ネコにはどんな特徴があるでしょうか?

ネコにはどんな特徴があるでしょうか?

鳴き声はニャー、足は4本、毛があり、肉球がある。などなど。
(他にはどんな特徴があるのか、皆さんも考えてみてくださいね。)

このようにネコにはさまざまな特徴があり、授業でも生徒がいろいろと意見を出してくれます。

では、どの意見が正解で、どの意見が不正解でしょうか?ここで、森のどうぶつの仲間たちにも話し合ってもらいました。

フクロウのフクちゃん「うれしい時にゴロゴロとのどを鳴らすのがネコだよ」
うさぎのリンダ「違うわ、ネコは狭いところに入りたがるものよ」
たぬきのノンタ「知らないの?マタタビが絶対好きなんだよ~」

・・・さぁ、どの子の意見が正解だと思いましたか?
あるいは、あなたの意見の方が当たっていたと考えたでしょうか。

実は、すべて正解です。

ネコから
鳴き声を抜き取ると「ニャー」
足の数を抜き取ると「4本」
喜び方を抜き取ると「のどをゴロゴロならす」
好物を抜き取ると「マタタビ」
などなど。どれもネコの特徴です。

もう一度、言います。
すべて正解です。

こんな質問、子どもだましのごまかしだ。と思われたでしょうか。
しかし、世の中には、このように正解が何通りもありえる物事であふれています。
このタイプの問題の答えは、ものの見方・抜き取り方によって、多様に変化するのです。

にもかかわらず、同じネコを見たり感じたりしているはずなのに、ものの見方や抜き取り方が違うだけで「他人の意見は間違いである」「自分の意見が優先されるべきだ」と考えることは、狭い価値観で物事を考えてしまっていることになります。

出口式における「抽象化」という「学び」

出口式では【抜き取る】ということを【抽象化する】と学び、【抽象化】によって生まれた複数の答えは、ものの見方が異なるだけで、すべて平等に正解であると学びます。

例えば、思考力分野の教材では
「あなたが食べてみたい料理は何ですか?」
「あなたは図工の時間がすきですか?」
「同じ作ひんのマンガとアニメがあれば、どちらを見たいですか?」
などなど。正解が何通りもありえる問題にも取り組みます。

その結果、
中華と豆腐が好きなら、麻婆豆腐が好きだよね。
絵を書くことが苦手なら、図工がきらいだよね。
自分のペースで楽しみたいなら、マンガを選ぶよね。

と、生徒ひとりひとりが、他の子の見方や考えを楽しみ、刺激を受けながら、多様性や思考力を養います。

唯一で絶対に正解のある問題に対し、論理的に取り組めるようになることはもちろん、正解のない(正解が何パターンもありえる)問題の取り組み方も、出口式では楽しく学びます。

ぜひ、ご検討くださいね。

関連する記事

  • image
    代ゼミ・東進の人気講師として活躍し、出口式みらい学習教室の代表の出口汪が、2023年8月全国の小・中学生を対象に直接指導します。「論理エンジン」「はじめての論理国語」でおなじみの出口式の論理をお子様にぜひこの貴重な機会に学ばせませんか?
  • image
    コラム
    みなさんは、きっと公園で一度はハトを見たことがあると思います。私は、通勤中に必ず、ある大きな公園の中を通ります。そこでは、20匹ほどのハトが、地面にある落ち葉のかけらや、だれかが与えたスナック菓子、落ちている種子をちびちびと食べています。今日はそんな「ハト」から、人生を豊かにする「論理」を学びましょう!
  • image
    コラム
    今回のコラムは、出口式みらい学習教室・出口式論理アカデミーで学習する「イコール関係」をどのように算数の学習に活かすことができるのかについてです。算数が苦手だと感じるお子さんに役立つ内容なので、ぜひご一読いただけますと幸いです。
  • image
    コラム
    皆さまは、普段から「はんたいのことば」を用いて生活しています。なぜそう言い切れるのか。例えば、買い物をする時は「安い」と「高い」を使用していますし、テレビや動画を見る時は、「面白い」と「つまらない」を使っていますよね。今日はそんな「はんたいのことば」の誕生秘話をお伝えします。
人気の記事